研究内容

中野准教授の研究テーマ

  • 直立二足歩行の起源と進化に関する比較形態学的研究
  • 霊長類の運動適応に関する機能形態学的研究
  • ヒトの進化過程について直接の証拠を示すものとして化石があります.これまで,ケニア北部地域において化石調査に参加し,ヒトと類人猿の共通祖先と考えられる新種の化石を発掘しています.化石はケニア国内から持ち出すことはできないので,ケニアの博物館で計測や形態比較などを行ってます.

    化石証拠は断片的なものがほとんどであり,それだけでは進化について十分な情報をえるには不十分です.そのため,現生霊長類を用いた比較研究がいろいろな面で行われています.その中で,多様な霊長類の運動パターンへの適応がそのようなものであったのかについて知るために,多種の霊長類の運動,特にどの種においても見られる木登り運動に注目し,運動学的な比較解析を行っています.また岡山にある林原類人猿研究センターと共同で,チンパンジーの木登り運動の個体発達について縦断的な研究を行っています.