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生物人類学研究分野は、大阪大学人間科学部(大阪大学大学院人間科学研究科)にあってヒトの生物学的側面を研究する研究室です。

生物種としてのヒトの身体は、長い進化の過程を通じて、自然によって選択されてきたものです。 そこで生物人類学の立場から、特に霊長類からヒトが成立した過程に焦点を合わせて研究してきました。 扱ってきたテーマの中心は、直立二足歩行の起源、脳の進化などです。 また、我々はヒトという生物を博物館の展示物のように扱うことは避けてきました。 ヒトの身体が成立するのには長い時間がかかっていますが、それは同時に今の時代に存在する実体なのです。 このような立場から、現代人のヒトの身体機能に関する適応もテーマとして扱っています。

生物人類学は決して時代遅れの遺物ではありません。 むしろ、先鋭化してきた現代生物学の知見を取り入れて、これから新しい展開を見せ始める時期にあると言えます。 その先には、「人間」についての新たな認識の地平が待っています。

2008.4.1 元教授 熊倉 博雄  

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